日本の不況は構造的なものです。少子高齢化が続き団塊の世代が今後大量の退職者となり、その後、本格的な高齢化社会となります。つまり人口のバランスがとれていない状況が30〜40年続くということです。これは過疎化した村と同じ状態で、頭の上に厚い雲がのしかかっているようなものです。特に若い世代がこのぶ厚い雲がかかった重苦しい時代の中で、たった一度の人生を何の希望もなく過ごしてしまっていいのでしょうか。 「将来が楽しみで仕方がない」。我々にかかわって下さる方々に、そんな人生を送っていただけるよう仕事を通じて幸福を実現する使命を感じています。
私が教育の仕事をライフワークとして選んで35年以上経ちました。当時は、20〜30名をまとめて指導する集団指導型の塾が常識でした。しかしそれでは個人個人に合った教育はできないという思いから、個別指導システムを作ってこれを広めたいと考えたのです。しかし、これは当初全社員が反対でした。その理由は、集団授業が中心であり受験塾が全盛期を迎えている時に、個別指導塾など時代に逆行するというものでした。しかし現在では、個別指導で学ぶ生徒が主流となってきました。
人生や事業においては、「人がやらないこと」もしくは「人より抜きん出たこと」を志さなければ成功はありません。それは時として時代に逆らうように見えることもあるでしょう。しかし、時流や物事の本質の見極めが正しければ、結果として次代をつかむことになると考えます。アネムホールディングスでは、社員一人ひとりが自主性を持って行動し、己の理想を追求しながら、教育と医療支援を柱に社会へ貢献することが、一人一人の「夢」や「幸福の実現」につながっていくと考えています。
では、これからの時代を考える時、人は、社会は、何を求めるのか。私たちは、その答えを「インターネット」と「ヒューマンネットワーク」の有機的活用の中に見出しています。教育現場を礎にして築き上げたお客様との信頼関係とヒューマンネットワークを活かし、そこに関わる全ての方々の人生をサポートしたい。それが次代へ向けたわが社の想い。学習指導にとどまらず、資格、就職、医療・福祉といった人生の様々なシーンにおけるニーズに向けて、生徒・学校・保護者・地域社会を「つなぐ」、情報を「伝える」、最善を「つくす」をキーワードとする事業ビジョン“V-net構想”を掲げ、「学習支援」から「生活支援」、「人生支援」という「トータルライフ支援」へと、アネムホールディングスは進化を期して邁進します。
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